イルカ日記 Month: 3月 2019

さぶたいとる

2019年3月30日(土曜日)

ボール作り

当館に遊びに来た方は、良く見かける光景かも知れませんが
ニーハとナミは、よくおもちゃを咥えて泳いでいます。
水中でボールをドリブルしたり、黄色いブイを引っ掛けて泳いだり
多様な遊び方をしています。

 


(黄色ブイで遊んでいるイルカたち)

 

さて、このおもちゃは、トレーナーが考えて工夫している手作りのおもちゃです。
おもちゃ作りで大事なことは3つ。

 

  • イルカや人が怪我をしない。
  • プールや施設が破損しない。
  • プールにゴミが入っていると思われない(見た目を美しく)。

 

このことに気をつけて作っていきます。
その中で今日は、ボール作りについて、ご紹介します。

 


(ボールで遊んでいるアイル)

 

 

この黒色のカバーをつけているボール、中身はキッズバスケットボールです。
なぜ、黒色のカバーをつけているのでしょうか?

 

 

 

イルカたちがボールを壊そうとするからです。笑

 

 

 

ニーハの歯は上下合わせて81本、ナミの歯は75本です。
ヒトやイヌは尖った歯や平らな歯など、いろいろですが
ハンドウイルカたちの歯はすべて尖っており、犬歯のような形をしています。

 


(ニーハの歯)

 

市販されているバレーボールやバスケットボールをプールに入れても
この鋭い歯によって、イルカたちは簡単に割ることができます。

 

というよりも、ニーハとナミはボールを割るのが楽しいのか
ボールを入れると、全力で壊そうとします。

 


(ボールを横噛みし、壊そうとするナミ)

 

ちなみにニーハとナミ、遊びに関してはこんなこともしています。
やりたい放題エスカレート(2018年1月29日)

 

 

壊れたボールをそのままプールに入れていると、
イルカたちが間違えて飲み込んでしまう危険性があります。
そこで、すこしでも割れにくいように、黒色のカバーをつけてあります。

 

この黒色のカバーの素材は、バリスティックナイロン。
防弾チョッキなどにも使われている布です。

 

もちろん噛んでもイルカたちの歯には、問題ありません。

 

ところが、この布でボールカバーを作るのが一苦労。
イルカたちとのトレーニングの合間を縫っては、事務所でミシンと格闘し
ガタガタ言わせながら縫っています。

 

最初のうちは不慣れなだったスタッフも慣れてきて
いまではミシンと良い友好関係を築けていると思います。

 


(ミシンとボールと布)

 

まだまだアイルは、大人のイルカたちのように
ボールを咥えてトレーナーとキャッチボールすることはできませんが
激しく必死にボールで遊んでいます。

 

そんなかわいらしい姿を、ぜひみてあげてください。

 

2019年3月24日(日曜日)

アイルとトレーニング奮闘中

アイルは現在生後5ヶ月。
体重も70kgを越え順調に成長しています。

 

 

そんなアイル
そろそろトレーニングで検温と採血がしたいなあ…

 

そもそも何故トレーニングで検温と採血をする必要があるのか。
今アイルは月に2回プールから引き上げて採血と検温をしています。

 

 

毎回やるのすごく大変なんです…
トレーニングが出来れば簡単なので頻度をあげて健康チェックができます。

 

もっとそもそもの話し
何故プールから引き上げてでも検温と採血をする必要があるのか…
子イルカは小さく免疫も未発達なため、「泳ぎがふらつく・力がない」といった
目に見える変化が出たときには治療が手遅れになることも。

 

なので、定期的に検温や採血などをして異常がないか確認しています。

 

 

さて、脱線しましたが。

 

ナミとニーハは毎日検温をします。月に一度は必ず採血も行います。
どちらも上手く行けば30分あれば終わってしまうことです。
…アイルの健康チェックは1時間、準備片付け含めて半日がかり。
さすがに半日作業を毎日続けることは出来ません。

 

アイルが協力してくれるようになればもっと頻繁に、
健康チェックがもっと簡単になるのに!!!
と言うわけで現在練習中です。

 

しかし!!
アイルはまだお魚を食べません。
ニーハからおっぱいをもらっているからです。

 

魚を食べる練習はしていますが、魚をあげても反応はイマイチ…
口に入れて、飲み込むこともあればくちゃくちゃにされてぺっとすることも
…というよりおっぱいでお腹いっぱいなのに
魚をもらってアイルが嬉しいのかどうか悩みどころ…

 

何をあげればアイルに「やったー!!」と喜んでもらえるのか…
考えた結果

 

 

水。

 

あ、飲んでるわけではないですよ。

 

 

実はアイル、口に水を当ててもらうのが大好き
なので採血に近づけるよう、背中をさわらせてくれたときや
じっと待っていたときに「それだよ!!それをすると君が喜ぶことがおきるよ!!」と
アピールするため、お水をかけてみました。

 

まだまだ採血と検温にはほど遠く
今の「お水をかけて褒めまくろう作戦」があっているのかは分かりませんが
今後もアイルは何がすきなのか、アイルと相談しながら奮闘はつづきます。

2019年3月10日(日曜日)

プロテインスキマー設置!!

今回はマニアックですが、イルカプールの「水」がテーマです。
イルカたちが健康で長生きするためには、良い水環境が必要不可欠です。
水がよごれる原因は様々(便、尿、魚、外海、、、)ですが、
イルカが増えれば単純によごれも増します。

 

そこで今回、新たに「プロテインスキマー」を導入しました。

 

 

かなり大型の装置です(設置にかなりの時間と労力がかかりました。。。)。
簡単に説明すると、水中のプロテイン(たんぱく質)をスキマー(除去)してくれます
(原理は少し難しいので、要望が多数あれば今度解説を書こうかな)。

 

それにより、アンモニアなどの有害物質を抑えることができます。
さらに、透明度が良くなることも期待されます。

 

 

これが設置前のプールの様子。

 

 

 

そして設置後のプールの様子。

 

 

キレイになったと思いますか?
もともとそんなに悪くなかったので、違いがいまひとつわかりづらいですね。

 

現在普段よりも水質検査の頻度を多くして、
設置前後でどのような変化があるのかモニタリング中です。

 

水質は季節によってかなりの差があるので、
本当の効果を知るには、長い目で見る必要がありそうです
(データを見返すと夏場や、季節の変わり目に水質が悪くなることが多いです)。

 

イルカたちに快適な水環境を!
この思い一つで汗水流し、計画から稼働までこぎつけたプロテインスキマー。
大型新人の今後の活躍に期待です。

2019年3月1日(金曜日)

最近のイルカ達とイルカのファンミーティング

最近のイルカ達は元気いっぱい!3頭仲良く過ごしています!

 

 

皆さん気になるアイルの様子ですが、体重70.7kg、身長174cm(2月20日現在)と
順調に成長しています。
1月末からは魚に興味をもち始め、最近少しずつですが、魚を食べ始めました。

 

現在は、トレーナーについてくる練習や、トレーナーの手にタッチができるようになるなど、
トレーニングの幅も広がってきました!
ボールで遊ぶ様子や、元気よくジャンプすることが徐々に増えてきましたので、
ぜひ見に来てください。

 

 

ナミとニーハも1月19日より、公開トレーニングを行っています。
1日3回(10:20、13:20、15:20)、プログラム再開に向け、迫力のあるジャンプ種目
を中心に練習を行っています!
(※プログラム再開は現在未定です。決まり次第、再度ご連絡します。)

 

 

また、現在イルカプール1階アクリル面前にて、ニーハ親子の出産から現在までの様子を
約7分間の動画にまとめて放映しています。激動の出産前後をギュッとまとめましたので、
こちらも、ぜひご覧ください。

 

 

そして、この度九十九島水族館海きららでは、下記の日程で、
『イルカのファンミーティング』を開催します。
このイベントでは、当館の館長や獣医、トレーナーが、イルカの
人工授精から妊娠・出産・子育てについてお話しするほか、
飼育の考え方や、イルカへの向き合い方を、わかりやすくお話する予定です。

 

皆様のご参加、心よりお待ちしております。

 

 

 

■開催日時:2019年4月20日(土) 18:15~(所要時間:約90分)
■場   所:九十九島水族館海きらら 九十九島湾大水槽大アクリル面前
■対   象:どなたでも可 ※内容は大人向け
■定   員:50名 ※応募者多数の場合、抽選
■参加料:無料
■応募方法:九十九島パールシーリゾート公式サイト予約フォームまたは往復はがき
【応募フォーム】https://www.pearlsea.jp/iruka/
【往復はがき】 ①参加者全員の名前 ②参加者全員の年齢 ③代表者の住所
          ④代表者電話番号 ⑤代表者メールアドレス を記入の上、
        〒858-0922佐世保市鹿子前町1008
        九十九島水族館「イルカのファンミーティング係」宛に
        ご応募ください。

■募集期限:3月31日(日)締切(当日消印有効)
        ※4月6日(土)頃に抽選し、結果を通知します。