アーカイブ: イルカの妊娠日記

さぶたいとる

2018年12月7日(金曜日)

ニーハ・ナミの出産

みなさん、こんにちは。
今回は、2頭の出産後の様子を書きたいと思います。

 

昨年、ニーハとナミに妊娠と出産を経験させたいと思い、チャレンジした人工授精。
ニーハ、ナミ、トレーナーと獣医が一生懸命取り組み、妊娠を確認。
そして、ニーハが9月、ナミが11月に出産することができました。

 

ニーハは、最近、初めての子育てにもなれた様子で、とてもリラックスしています。
子どもは、現在、生後71日目、体重43kg、出生時推定15kg前後であったことを考えると
イルカの成長は早いです。

 

そして、最近、子どもの動きで思わず、微笑んでしまうことがありました。

 

 

 

 

 

まだまだニーハ、ナミのようにボールをくわえて遊ぶことは出来ませんが、
小さい体なりに一生懸命遊んでいます。
他にも、ニーハ、ナミの真似をして遊んでみたり、ジャンプしてみたり
いろんな動きをしています。

 

ナミの出産は、残念ながら死産でした。
スタッフも気持ちを切り替えることが難しかったのですが、
元気いっぱいに泳いで、音を出してトレーナーにアピールして、遊んで、
そんなナミの姿をみて、励ます側にも関わらず、逆にナミに元気付けられました。

 

 

そして、ナミの様子にも変化が見られています。
出産前のナミは、ニーハの子どもと少しを距離をとって警戒しているように見えたのですが、
出産後は、ナミとニーハの子どもが元気いっぱいに泳いで、
体を擦りあっている時間がとても増えました
(スタッフも子どもと並んで泳いでいるのが、ニーハなのかナミなのか
一瞬見間違えちゃいます笑)。

 


(ナミとニーハ子)

 

ナミもニーハの子育てを手伝っている様子です。
これからも“親子”3頭の応援よろしくお願いします!!!

 


(3頭並泳)

2018年11月26日(月曜日)

ハンドウイルカの子イルカ死産について

人工授精で妊娠したハンドウイルカのナミにつきまして、残念ながら死産となりましたのでお知らせいたします。

今回の出産については、11月23日に兆候が確認された後、25日15時2分に破水、16時30分頃に行ったエコー検査から心拍数が確認されないまま16時52分頃に子イルカの尾びれが出始めました。一縷の望みをかけましたが、11月25日22時17分、死産となりました。

今後は、ナミの体力回復に向け、獣医・トレーナーをはじめスタッフ全員で全力を尽くすこととしております。

これまで、ナミを応援していただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

 

2018年11月25日(日曜日)

ナミ破水!!!

妊娠376日目、ナミが本日15:02に破水しました。

 

 

出産兆候としては、おとといの朝9時30分に体温が35.6℃になり、
イルカチームによる24時間の観察体制がスタートしました。

 

無事に生んでくれることを願って
水族館スタッフ一丸となって、ナミを応援しています。

 

がんばれ!!!

2018年11月22日(木曜日)

夜間のイルカたち パート2

前回好評だった、夜間のイルカたち、第二弾です。
今回は昨日のイルカたちの動画をご紹介したいと思います。

 

ニーハの出産前は、ニーハもナミも夜間はプールの下で着底して休む様子が
よく見られていました。

 

以前に観察用カメラをご紹介したときの写真も2頭が休んでましたね
イルカ観察用カメラ&夜間用LEDライト)。

 

イルカ出産後しばらくは、親子+ナミの様子を24時間観察していたのですが
そのときの様子では、子が気になるのか、ニーハは夜間も休まず回遊を続けていました。
現在は24時間の観察も終わり、イルカたちの様子を見るのは昼間になります。

 

昼間はたまにナミが着底することがありますが
やはり子を気にしているのか、ニーハは回遊していることが多いですね
(おもちゃで遊んでいることも多いですが…)。

 

 

あまり、ニーハは休めていないのかな~?
っとすこし心配でしたが、
昨日たまたま夜間にイルカプールの前を通ったとき、休んでました。
しっかりと。ニーハ、ナミ揃って。

 

(手前がニーハ親子、奥がナミ)

 

子は構って欲しいのか、おなかの下に入りたいのか
ニーハの近くでもぞもぞしていますが、ニーハは動じず。
ニーハは子育てで大変そうですが、すこしでも休める時間があって、よかったよかった。

2018年11月20日(火曜日)

ニーハの出産兆候(結果)

ニーハが出産する直前に、SNS等で出産兆候をお伝えしておりましたが
(もうすぐニーハ出産!! 出産兆候とは… パート②)
今日はニーハの兆候がどのように出たかを詳しくお伝えしようと思います!

 

ハンドウイルカの出産兆候は、体温低下と乳溝の幅が広がると言われています。
基準は海きらら調べですが、体温が平熱より約1℃低下、乳溝の幅は5cm以上広がったら
とのことでした。

 

さて、9月に出産したニーハはどうだったかといいますと、しっかり兆候でました!

 

9月25日(出産前々日)体温35.5℃、乳溝の幅5.3cm。
9月26日(出産前日) 体温35.2℃、乳溝の幅5.8cm。

 


(9月26日ニーハ乳溝)

 

 


(ニーハの乳溝と体温の変化)

 

ニーハは、体温と乳溝共に綺麗な兆候がでました。

 

さて、次はナミの番です。
ナミも毎日、朝と夕方に体温と乳溝を測定しています。
兆候は個体差があり、100%出るとは限りませんが
見過ごさない様に毎日計測を頑張っています!

 

今日の9時30分の体温、36.2℃
乳溝の幅、3.0㎝

 


(本日のナミの乳溝)

2018年11月18日(日曜日)

生殖孔もそれぞれ

今更かもしれませんが、皆さんはナミとニーハを見分けることが出来ますか?
見分けられる方は凄いです!
見分けられない皆さん!安心してください!
とっても似ている2頭、たまにトレーナーも間違えるくらい似ています(笑)

 

イルカプールにも見分け方が一目でわかる紹介パネルがありますので、
ぜひナミとニーハの識別をチャレンジしてみてください!

 

 

 

 

 

現在ナミは、もうすぐやってくる出産の兆候を捉える為に、
毎日朝夕2回、体温測定と乳溝の幅を測定しています
(ニーハのときの様子はこちら → もうすぐニーハ出産!! 出産兆候とは… パート②)。

 

体温測定は、生殖孔の隣にある肛門からプローブを挿入して測定するのですが、
実はナミとニーハ、生殖孔回りは全然似てないです!

 


(※ナミ生殖溝)

 

 


(※ニーハ生殖溝)

 

生殖孔と肛門が、ナミは一直線に繋がっています。
ニーハは生殖孔と肛門が同じ溝には無く、離れていますよね。
1階アクリル面前で見てみてください。

 

 

ちなみに11月16日現在のナミの乳溝の幅は、3cmです!

 

2018年11月16日(金曜日)

ママさんイルカと“もうすぐ”ママさんイルカ

みなさん、こんにちは。
今回は、ニーハとナミ、最近の日常を簡単に紹介します。
ニーハの子が産まれたのは、9月27日、そこから50日が経過しました。
ママさんイルカなりたての時のニーハは、子のことを片時も目を離さず、
子と一緒に泳ぎながら魚を食べて、大好きなおもちゃにも興味を示しませんでした。

 

ですが最近は、子の様子も気にしつつ種目の練習をして
トレーナーと全力で遊んで、子育てにもだいぶ変化が見られてきました。

 

 

 


(トレーニング中のイルカたち)

 

 

1日ごとにママとして成長していき、初産とは思えないニーハに‘流石’の一言です。
遊び好きのママの背中を見て成長している子は、どのように育っていくのでしょうか、、笑

 

 


(トレーナーと遊んでいるイルカたち)

 

 

そして、もう一頭、“もうすぐ”ママになるナミ。
ナミは、ニーハの子が産まれたときはびっくりしたのか、少し警戒しているかのようにみえ、
ニーハ親子とある程度距離を置いていましたが、最近では親子のもとに近づいて
体を擦りあうなど、ニーハの子育てをしっかり見て、学んでいるような気がします。

 

以前紹介した、出産兆候のひとつである乳溝幅
(もうすぐニーハ出産!! 出産兆候とは… パート②)に、まだ大きな変化はなし。
(しっかり産まれてきてくれましたが)ニーハの出産前も本当に産まれてくるのかな?
と思っていましたが、また同じような気持ちになってきました。

 


(子育てを見ているナミ)

 

 

ナミの出産予定は11月下旬。もうすぐです。

 


(11月11日ナミの子のエコー、右向きの顔が見えています)

 


(ナミとトレーナー)

 

海きららに来館された際は、イルカたちに頑張れと一声かけてください。

2018年11月14日(水曜日)

ナミ妊娠366日!!

ナミ、出産間近!
ということで、今回はナミだけ特別に行った種目をご紹介します!

 

超音波画像診断検査、通称“エコー検査”のトレーニングについてです。

 

 

人工授精時には、排卵予測として
他にも妊娠ができたかどうかの判断や胎子の成長記録など
今回の繁殖プロジェクトでは、エコー検査が必要不可欠でした。

 

しかし、ナミ(11月末出産予定)はエコーが大の苦手。
超音波が出ていなければ平気ですが、超音波が出た途端、我慢できなくなります。

 

トレーナーの間では、子が動くのが嫌?な様にも見受けられます。

 

嫌な事を無理矢理させるのは、海きららのトレーナーはしません!
そこで、トレーニング方法をニーハと少し変えました。

 

ニーハのエコーは、体温測定を行う際のサインで行っています。
お腹を上に向けた状態で、トレーナーが尾びれを片手で支えます。

 

 

 

皆さん、ニーハのエコーの様子をしっかり覚えて頂いて、
次にナミのエコーを見ていただきましょう。

 

 

ナミがエコーを嫌がる理由をたくさん考えました。
しかし、検査はしなければなりません。
獣医と動物の板バサミと捉えるか、、
トレーナーの醍醐味と捉えるか、、

 

海きららのトレーナーズは、もちろん後者でした!

 

ナミに問いながら、試行錯誤を繰り返します。
まず、ナミは片手で支えるのを辞めて、トレーナーの手を提示します。
そこへナミにお腹を持ってきてもらいます。
トレーナーは掴んだり、抑えたりしません。
もちろん嫌だったら、ナミが自分でやめることができます。

 

少しわかりにくいかと思いますので、トレーニング中の映像です。

 

 

最初は1人で行いました。
エコーのプローブを持っているのは、トレーナー。
もっと前は、プローブの代わりに親しみのあるおもちゃや
木で作ったプローブのダミーを使いました。

 

この動画は超音波が出ていますので、獣医が後ろで
映像を確認していますが、検査には不十分です。

 

少しずつ、検査もできて、ナミが嫌ではないやり方を模索していきました。そして、動画でもお分かりいただけるように、頑張るのはナミだけではありません。
エコー検査では獣医が画像や動画で診断できないと意味がありません。

 

ナミ想いな獣医は、ほんの数秒でも見逃さない様に集中し、
ビックリさせないように手首を上手に動かして診断します。
ニーハとナミでのプローブの動かし方にも注目していただくと
お分かりいただけるかと思います。

 

そしてトレーナーは日頃のエコーから、
大体どこの辺りを獣医が見たいかを想像しながら、
サインの出す位置や手の提示位置を変えます。

 

獣医は、時に5秒しかナミが協力してくれなくても、
その5秒でできるだけの検査を行ってくれました。
トレーナーは、いかにナミがエコーを楽しくなるか
を日々考えながら、取り組みました!

 

そして11月も中旬になりました。
検査はニーハと同じ頻度で行っております。
体温と乳溝の測定も朝と夕方行っております。
順調に胎子の成長を確認しております。

 

 

ここでお詫び。
皆様お気付きかとは思いますが、
ニーハの同じ時期はSNSやブログ等にたくさんの
エコー画像があがっていたと思いますが、
ナミはスタッフが多忙の為、いや、仕事ができていない為、
公開頻度が非常に少ないです。

 

この場をお借りしてナミに謝罪するとともに、
皆様にナミの子が健康な旨をご報告させていただきます。

 

本日撮影したナミ、サービスショットでお別れです。

 

 

 

2018年11月12日(月曜日)

授乳までの道・・・

今回はイルカ出産直後の、最大の壁である授乳について書きたいと思います。

 

親が子を育てられない原因はいろいろあると思いますが
一番多い理由は、親が子にうまく母乳を与えられない
子がうまく母乳を飲むことができないことが考えられます。

 

このような授乳不良が起きないように
海きららのイルカたちは、授乳トレーニングというものを行なっています。

授乳はイルカの本能に頼るしかないと思っていましたが
九州にある某水族館のトレーナーの方々に
授乳のトレーニングなるものを教えていただきました!

 

授乳のトレーニングを行う目的は、水族館のプールの形状にあった授乳のコースを
模索することと、お母さんになるイルカに乳頭のある場所を意識してもらうことです!

 

方法は、ターゲットと呼ばれる、棒の先にスポンジが付いた道具を子イルカ役として、
トレーナーがスピードを変えずに動かします。
そこへ乳溝をお母さんイルカが付けながら泳ぎます。
さらに理想は、尾びれを動かさずに静止して、少し頭を下げる形が理想形です!

 

最初にまだ練習し立てで、尾びれを止めれないときの映像です。
尾びれに御注目!

 

 

 

そして理想に少し近づいた映像

 

 

おわかりいただけたでしょうか。

 

ぴたっと尾びれを止めて、スーッと泳いでいます。

この動作に気付いてもらうのはとても難しく、
トレーニングがなかなか進まなかったときはどうなることかと思いました。
しかし、完全に“できた!”という感覚を得れないまま迎えた出産の瞬間・・・

 

9月27日7時52分、元気な赤ちゃんが産まれてきてくれました!

 

 

喜ぶのはまだ早く、次に授乳の壁に挑む2頭をスタッフ一同、固唾を呑んで見守ります。

 

元気な赤ちゃんは何度も何度もお母さんの乳溝を探します。
お腹の辺りを多く探しますが、時には胸鰭の辺りや顔の周りなど、
見当違いなところも一生懸命探していました。

 

 

 

そしてついに、9月27日19時11分に初乳を確認しました!

 

初乳の映像ではありませんが、直後の映像です。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。
トレーニングよりも何倍も綺麗な姿勢で授乳しています!

 

トレーニングが必要だったかは正直わかりません。
ただ、初産のニーハに少しでもヒントになってたら良かったのかな と思っています。
でも、流石ですねニーハ!

 

 

現在は30分~60分に1回のペースで授乳をしています。
今だけしか見れない貴重なシーンですので、ぜひ見に来てください!!

2018年10月27日(土曜日)

夜間のイルカたち

今日で、ニーハの仔が生まれてから、1ヵ月が経ちました。
現在の体重は32.4kg。体もだいぶ丸くなってきました。

 

本日は夜間のイルカたちをご紹介します。

 

 

奥で休んでいるナミに仔が近付いて、吻先を合わせていますね。
そのあとはニーハの元に戻り、仲睦まじい様子が見られます。

 

 

こちらの動画では、3頭が仲良く一緒に泳いでいます。
左から、ニーハの仔、ニーハ、ナミの順ですね。

 

 

動画撮影と同じ時間のニーハ親仔。
夜間は照明の影響で、中々幻想的に見えます。

 

 

 

 

10/24の朝4:45の写真です。
この日は朝方の時間に、長い間、3頭が1階のアクリル前に寄って来てくれました。

 

3頭を見守るスタッフはウトウト、、、イルカたちは、眠くないのかな?