アーカイブ: イルカの妊娠日記

さぶたいとる

2018年10月21日(日曜日)

ニーハ出産!!

9月27日、7時52分にニーハがオスの赤ちゃんを出産しました。
破水は3時22分に確認し、6時7分に尾びれが出始めました。
本日は出産のときの様子を、写真や動画でご紹介していきます。

 

まずは破水の様子。

 

続いて尾びれが出たところですね。

 

 

 

では、固定したハンディビデオで撮影した、貴重な出産シーンをどうぞ。

 

( ̄△ ̄;)エッ・・?ダレ?
肝心の生まれる瞬間に誰か通ったような。。。

 

 

そして動画中の、この右側から撮影している、当館所有で一番良いビデオ(赤丸)。
ニーハのすぐ近くから、ものすごく貴重なデータが取れているであろう、このビデオ。
録画ボタンが押されていませんでした。。。。

 

それでも準備万端な海きららは、このままでは終わりません。
気を取り直して、様々な角度からの出産動画をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

その後、授乳は19時11分に確認しました。

 

 

後産(胎盤)も無事に出ました。

 

出てきた胎盤は、ナミが取って来てくれました。
映像は途中までですが、このあとスタッフのところまで、まっすぐ持ってきてくれました。

 

出産動画の数々、いかがだったでしょうか?
元気に育つよう、我々スタッフも全力を尽くしていきます。

 

2018年9月25日(火曜日)

イルカ観察用カメラ&夜間用LEDライト

ニーハが妊娠373日目を迎え、ついに、、ついに、、妊娠兆候が出ました!!
10:20の体温で35.5℃(平熱より-0.7℃)、乳溝の幅が5.3cmです。
今日からイルカチームはニーハの出産に備え、24時間の観察体制に入ります。

 

そこで、本日はイルカの観察についてお話をしたいと思います。

 

いままで出産準備としては
まな板を使ったこだわりの逸品!
寸法完璧!乗り上げ防止対策
ゲート保護

 

などを妊娠日記でご紹介してきました。

 

 

今回はイルカ観察用カメラとLEDライトをご紹介します。
実はイルカプール周りには、ニーハやナミを見守るためにいくつかカメラがあります。

 

そのカメラの中には、24時間の録画をしているものもあります。

 

 

 

 

上の写真は2階きらら広場、下の写真は1階のアクリル前ですね。
この赤丸、緑丸がカメラになります。

 

映像としてはこんな感じで見ることができます。

 

 

赤丸のカメラが右上、緑丸のカメラが右下の映像になります。

 

そして、夜間も観察用カメラを見たり
ナミとニーハの様子を観察したりできるように
LEDライトを設置しました。

 

 

現在ついているライトがLEDになります。
見た目は普通のライトですが。。。。

 

夜間の監視カメラの映像はこんな感じ。

 

 

ちょっと暗いですが、夜間に出産しても、ばっちり記録を撮ることができます!
死角はないはずです。。。たぶん。

 

 

 

 

ちなみに夜間のイルカはこんな感じです。
出産まであとすこし、がんばれニーハ!!

2018年9月18日(火曜日)

もうすぐニーハ出産!! 出産兆候とは… パート②

本日でニーハは妊娠してから、ちょうど1年になりました。
ここまで胎子も大きく育ち、スタッフ一同うれしい気持ちで一杯です。

 

 

さて、前回イルカのエコーによる出産日推定と陣痛の話をしました。
今回は他の兆候の、体温低下と乳溝の幅の拡張のお話です。

 

体温は、いま平熱が36.2℃前後ですが
妊娠1~2日前に、ここから1℃低下するそうです。

 

最近の体温変化はこんな感じです。

 

 

 

 

1℃というと、結構下がりますね。

 

乳溝については、皆様覚えていらっしゃいますか?
実は1月の妊娠日記で乳溝の位置についての話がありました。

 

2018年1月24日妊娠日記

 

このときは人工授精の話で、出てきましたね。

 

 

 

長い溝(赤の矢印)が生殖孔
小さな溝(青の矢印)はおっぱい
一番左の溝(黄色の矢印)は肛門
になります。

 

このおっぱいというのは、正確には乳溝と言い
この溝の中におっぱい(乳頭)が入っています。

 

 

 

 

最近の乳溝周りの様子はこんな感じです。
だいぶしわも増えてきましたね。

 

体温低下と同じ時期の出産の1~2日前には
この乳溝の幅が5cm以上になるそうです。

 

現在は4.3cmです。

 

これら兆候については、1階アクリル横の掲示物でもご紹介していますので
ぜひご覧ください。

 

 

出産が近付きましたら、ツイッターなどSNSでの兆候の発信も考えています。
こちらもぜひご覧ください。

 

九十九島パールシーリゾート ツイッター

 

 

さて、ここでも困った点があります。
体温低下は個体差があり、全てのイルカの出産前に体温が下がるわけではないそうです。
また、乳溝の幅も出産直前に変化することなく、出産することもあるそうです。

 

 

もうどうしたらよいのか。。。

2018年9月14日(金曜日)

もうすぐニーハ出産!! 出産兆候とは…

今日で妊娠362日、いよいよ今月下旬にニーハは出産予定です。

 

さて、出産に先立って、出産兆候について、お伝えしようと思います。
当館では出産推定の意味合いも含め、1年間エコー検査を頻繁に行なってきました。

 

ちなみに1年間のエコー検査の結果はこんな感じです。

 

 

縦軸が胎子の大きさ、横軸が日付の経過です。
グラフが2つあるのは、頭の大きさ(青)と胸の大きさ(オレンジ)で、
それぞれグラフを作っています。

 

日付と共に順調に大きくなっていますね。
この累計の測定結果を参考にすると、ニーハの出産推定日は…
9月20日となります。

 

 

ですが、この日にち、個人的には最近あまり信じられずにいます。

その理由は、出産日を推定するためのデータと比較して、ニーハの子が大き過ぎる!!
点です。

 

 

半年ほど前のエコーの予定日では9月19日。

 

3ヵ月ほど前の予定日では8月16日、8月30日(頭の大きさでの推定)や
9月6日、9月27日(胸の大きさでの推定)と部位でも測定する日でも、ばらばら。

 

最近のエコーの予定日では、9月18日(頭での推定)、23日(胸での推定)。

 

3ヵ月前のエコー検査では、もうすでに生まれているはずですね。。

 

エコーをしているヒトの精度の問題が大きいのかも知れないです。
基本的にやっているのは、、、獣医ですが、、、、

 

どれを信じるべきかといった感じです。
最初に出した出産推定日は、これまでの平均値になります。

 

 

ちなみに最近のニーハの胎子はこんな感じです。
心臓もよく動き,お顔もはっきりと見えます。

 

 

 

 

 

海外の文献によりますと、出産推定日より1週間ほどずれた例もありますし
もはや何を信じたらよいのか。。

 

そんな状況で役に立つのが、出産の兆候です。

 

なんとイルカにも陣痛があるそうです。
イルカの陣痛は私たちスタッフは見たことがないので、正直わからないかも知れないですが
陣痛が出たら、24時間以内に尾びれが出始めるそうです。

 

他の兆候としては、体温低下と乳溝の幅の拡張があります。

 

ちょっと長くなってしまいましたので、
体温低下、乳溝の幅の拡張については、次回に続きます。

 

乞うご期待!!

 

2018年8月28日(火曜日)

ゲートトレーニング

前回に続いて、ゲートのお話。

 

ニーハとナミは、はじめての出産。

 

出産時、出産前後に2頭のイルカがどのような反応をするかは、全くわかりません。

 

ニーハの出産時にナミが驚いて、パニックになってしまうかも知れないです。

 

また、ニーハの仔の具合が悪くなったとき、うまく授乳ができないときは

仔イルカの治療をしたり、人工哺育をしたりする必要があります。

 

 

そのような際には、イルカをホールディングプールという奥のプールに

入ってもらう必要があります。

 

 

 

 

 

向かって左側のプールが、ホールディングプールになります。

実はこのホールディングプール、昇降床といって床が上がるようになっています。

 

この中にイルカが入っていれば、ナミがパニックになったときに落ち着かせたり

必要に応じてニーハの仔の治療をしたり、人工哺育をしたり

イルカたちの管理が可能になります。

 

 

 

ただ、イルカたち、このホールディングプールに閉じ込められるのが好きではないです。

 

何かされるのではないかと疑っています。

特に1頭で入るのは、好きではないというより、嫌いです、きっと。

 

 

いまは、いつでもイルカたちがホールディングプールに入ることができるように

朝夕とトレーニングを重ね、来るべき出産に備えています。

 

 

 

 

2018年8月14日(火曜日)

ゲート保護

8月も半ば、お盆を迎え、ニーハの出産まであと1ヵ月ほどとなりました。

 

 

今回のご紹介は、ゲートの保護です。

 

 

ゲートは二つのプールの間にあり、イルカの治療のとき等、

必要に応じてイルカを奥のホールディングプール(HP)に入れて、

手前のメインプール(MP)に行かないようにするためのものです。

 

 

 

 

ゲートはこの赤丸のところにあります。

 

ゲートには隙間があり、大人のナミとニーハは問題ないのですが、

仔が間に入ってしまうかもしれません。

 

ということで、タキロンネットで保護しました。

 

 

 

 

 

ゲートの形状的に普段の潜水清掃では掃除が行き届かないため、コケがいっぱい。

 

 

 

 

 

 

 

 

洗ってコケを落としてから、いざタキロンネット張り。

 

 

 

 

 

 

 

 

1日がかりで完成したのがこちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水中に入れたときの様子はこんな感じです。

中々綺麗にできました。

2018年8月6日(月曜日)

寸法完璧!乗り上げ防止対策

イルカ達の月齢も進み、ニーハは11ヶ月目、ナミは9ヶ月目に入りました。
お腹はまた一段と大きくなり、スタッフの期待と不安も比例して大きくなっています。

 

そんな中、イルカプールの出産に向けての準備がまた1つ進みました。
イルカプールには、オーバーフローと呼ばれる排水を行う場所があります。

 

 

 

たった40cmほどのスペースですが赤ちゃんイルカにとってはとても広く、
乗りあがってしまうと、戻れなくなってしまう可能性があります。

 

この場所に、赤ちゃんイルカが乗りあがってしまわない様にガードを作ろう!
素材は塩ビパイプとホームセンターで見つけたプラスチックの便利な板。

 

今回取り付ける場所は水中ではないため、強度はそこまで必要ありません。
大切なのは見た目と寸法!

 

しかし、円形場所にどのような形で、どのように設置しようか・・

 

頭を悩ませながら、緻密な計算で設計、最後は現場で切って付けて・・
そして完成したのがこちら

 

 

 

幅、角度、何もかもピッタリに仕上がりました!
これで赤ちゃんイルカが乗り上がる心配もありません。

 

他に危ないところはないかな~
日々危険箇所を想定し、考え続ける今日この頃でした。

2018年7月26日(木曜日)

顔がはっきり見えるようになりました

本日でニーハは妊娠312日目となりました。

 

ハンドウイルカの妊娠期間は約1年間となりますので
出産まであと2ヵ月ほどとなります。
もう少しですね。

 

最近のニーハのエコーでは、仔の頭の形がはっきりと見えてきました。

 

 

 

 

仔の吻先(頭の先端)が右を向いていますね。

 

ナミのエコー動画はこちらです。

 

 

ナミの仔はニーハと比べて、羊水が多いためか、胸ビレがはっきりと見えます。

 

 

 

この赤丸のところが胸ビレですね。
ちなみに緑丸が心臓です。

 

ナミは妊娠255日目。
出産までは、あと110日ぐらいでしょうか?

 

今回、淡々と書いてきましたが、イルカの顔が見えたとき、胸ビレが見えたとき
スタッフ、大興奮!!!

 

おなかの中にちゃんと、こどものイルカがいるのですね
(妊娠しているので、当たり前ですが)。

2018年7月20日(金曜日)

お母さんか!ってつっこんで下さい。

海きららイルカプール1階、アクリル横にあるイルカたちの妊娠情報はご覧いただけたでしょうか?

パネルやアルバムで、妊娠について紹介しているコーナーです。

 

ナミ、ニーハの様子や、お腹の仔の様子を記録しているアルバム。

コレ!!すごいんです。

お母さんか!ってつっこみたくなるような仕上がりです。

少し心配なのは、将来アルバムを作ったトレーナーが、人間の子供を授かったときにコレだけのことをしてあげられるだろうか?やりきった感で満たされていなければいいのですが…。

ちなみに…

イルカ専用おもちゃの

ボールも彼女の手作りです。

是非皆さんも愛情いっぱいのアルバムを手にとってご覧ください!

2018年7月11日(水曜日)

まな板を使ったこだわりの逸品!

イルカ達のお腹もどんどん大きくなってきました。

ニーハは妊娠298日目、ナミは妊娠239日目を迎えることが出来ました。

 

おおむね順調、順調。

 

全体的にふっくらしてきていますが、イルカは流線型なのでお腹が目立ちません。

「妊娠してるよ」って言われなければわからないかも。

 

私達トレーナーは、お腹を眺めて喜んでいるだけではありません。

出産の時にあわてないように、計画的に準備を進めましょう。

 

生まれたばかりの仔イルカは、上手に泳げません。

方向転換がうまく出来ないので、プールの角にはまり込むと溺れることがあります。

海きららのプールを点検すると・・・仔イルカが挟まりそうな角を2箇所も発見!

この角に仔イルカが入り込まないように、板を取り付けて滑らかにする必要があります。

 

使う板の条件は、

 水に強くて、

 イルカがぶつかっても壊れなくて、

 表面がツルツルで

 安いもの

 

そんなものあるかー!

と思いながらいろいろさがしていたところ、見つけました、最適な素材。

業務用プラスチックまな板(ポリエチレン製)が良さそうです。

 

あとは、どうやって取り付けるか、

周りはコンクリートの壁と透明なアクリル、

ドリルで穴を開けるわけにも行かず。

 

相当悩んだ結果、

まな板はプールのアクリル板に塩ビパイプで引っ掛けて、

水中は吸盤で固定することにしました。

現場の寸法を細かく計測して、図面を作成!

 

出来上がったものを現場で取り付けてみました。

 

1つ目はほぼぴったり、若干当たる部分をグラインダーで微調整。

2つ目は逆に隙間が開きすぎだったので、一旦まな板を取り外して位置調整、これでぴったり。

塩ビパイプは衝撃で割れにくいタイプを使用。

まな板を止めている紐も切れにくい超高分子量ポリエチレン素材!

  

生まれてくる仔イルカが怪我しないように、細部まで愛情がたっぷり込められた、こだわりの逸品です。