イルカ日記

さぶたいとる

2019年5月30日(木曜日)

ゴミ、0の日

今日5月30日は、ゴミ、0の日だそうです。
知っていた方、いらっしゃいますか?
私は、調べるまで全く知りませんでした(笑)

 

 

今回は、当館のイルカトレーナーの悩みごとを書きたいと思います。
その悩みごととは、イルカプールに入る落ち葉です。

 

当館は、九十九島の海に隣接しており、とても自然豊かな場所にあります。
青い海、緑の森の絶景が、イルカプールから見えます。

 


(イルカプールから見える自然)

 


(トレーニング中)

 

ところが、風が強い日などは、落ち葉がイルカプールの中に入ってしまいます。
そして、なんとその落ち葉をイルカたちは食べてしまいます。

 

魚を食べるイルカたちにとって
落ち葉を食べるのは、もちろん身体によくありません。泣

 

我々トレーナーは、何とか食べられるのを防ごうと
プールの中や周りに落ち葉やゴミが落ちていないか
毎日チェックを欠かせません。

 

イルカたちに健康に長生きしてもらうために
イルカプール、プール周りのゴミ0を目指し、今日も落ち葉を拾います!(笑)

 

 


(ニーハ、アイル親子)

 


(ナミ)

2019年5月27日(月曜日)

夜間のイルカたち パート3

夜間のイルカたち、第三弾です(第一弾第二弾)。

 

現在アイルの治療に伴って
夜間ニーハ親子の観察を行っています

 

そんな観察中の親子の様子は…

 

 

お互いに音を出しながらうろうろしたり…

 

 

アイルがよくやる遊びの1つ 
水面ギリギリに噴気孔(イルカの鼻)をつけて
ぶくぶく~っと泡を出したりしています

 

 

昼間元気にトレーニングや遊びをするニーハとナミは夜間まったりしていることが多いですが
アイルは昼間も元気、夜も元気!…な遊びたいざかりのようです。

2019年5月13日(月曜日)

ブリッジを改造しました!

改造したのは、メインプールとホールディングプールをまたぐように設置している
ブリッジです。

 

 

なぜ改造したのか、かんたんに説明すると「イルカたちがいたずらするからです」
過去の投稿などでも何度かとりあげたことがあるので、詳しく知りたいかたはチェックを。

やりたい放題エスカレート

 

 

前回の改造の成功点は、イルカたちがたのしく安全に
いたずらができるようになったことです。

 

失敗点は、使った材料(木材)が重すぎて長持ちしない、
イルカたちが遊ぶときに大きな音がでることでした。

 

これでは、イルカたちにはメリットがあるけれど、ヒトにはデメリットばかりです。
理想はウィンウィンでありたいものです。

 

これらをふまえ今回は軽量化を目指しました。
設計→試作修正設計試作修正の日々が続きました。
そしてついに、完成しました。

 

 

今回は折りたたみ式のアルミのスロープを主に使用しました。
総重量は前回に比べ、半分以下に抑えることができました。
裏にはゴムシートを緩衝材としてつけ、騒音防止・衝撃吸収の効果を期待します。

 

 

しかし、アルミと海水は相性が悪く、
もしかしたら長持ちしないかもしれないという懸念はありますが、
我々の期待通りの活躍を望みます。

 

かれこれ45回は改造を重ねていますが、
ウィンウィンを目指し、今回こそはと願うばかりです。。。

 

2019年5月5日(日曜日)

こどもの日

 今日は55日“こどもの日”でした!

 

海きららの「こども」といえば…

 

 

 

現在、治療中ではありますが、アイルも初のこどもの日を迎えることができました。
本日の体重は84.7kg!体長は3日前に測定しまして188cmでした。
生まれたころに比べたら、体重は65kg増!体長も65cm増です!

 

 

ちなみに、主役の母、ニーハはというと
こどもの日なんてそっちのけで、トレーナーと゛身体を張った゛?遊びに夢中です!

 

その名も、ランディング遊び!!

 

どんな遊びでもルールがないと面白くないですよね?
なのでこの、ランディング遊びにもルールがあります。

 

ルールはとても簡単!
イルカたちが勝手にプールに上がってきてトレーナーがイルカを押してプールに落とす!
だけです。

 

文字で書くととても簡単なんですが、これが難しい。
イルカたちを上手く押せないと、なかなかプールに落ちません。
イルカ達の体重。ニーハは261キロ。ナミは267キロ。。。

 

ステージで上手くイルカ達の身体を引いて押してあげないとプールの落ち方が
気に食わないのか、嫌がってしまいます(笑)

 

先輩トレーナーの方々は、コツを掴んでいるのかなんともスムーズにイルカは、
プールに落ちます。

 

一方、後輩トレーナーは、イルカがプールに落ちるのが何ともぎこちないです(笑)

 

 

遊びに夢中になりすぎるとアイルの世話ができなくなるのでは?
授乳はしてる?大丈夫?と気を使いながら遊ぶ今日この頃でした。

 

2019年4月27日(土曜日)

イルカのファンミーティング開催!

420日(土)1815~21:30に大水槽前で「イルカのファンミーティング」を
開催しました。

 

イベントの内容は、一昨年からの取り組みである人工授精・妊娠・出産・子育てについて、
トレーナーと獣医、館長がそれぞれの視点から、
一般のお客様にわかりやすく講演するというイベントです。

 

イベントの名前は、イルカたちを応援していただいた、多くのファンの皆様に
「感謝の気持ちが伝えられる場ができたらいいな」、
また、繁殖事業の「情報共有ができたらいいな」、
皆様にナミとニーハの「ディープな話ができたらいいな」などの多くの気持ちから、
一方的な報告会ではなく、「イルカのファン」の方々との「ミーティング」
とさせていただきました。

 

 

 

 

トレーナーの講話では、ハズバンダリートレーニングの話(皆さん覚えてますか?)や、
出産前の取り組みの授乳トレーニングと、未公開映像も飛び出しました。

 

また、獣医の講話では、獣医ならではの親イルカのサポートや、
普段聞くことが出来ない、ホルモンやエコー検査の話が盛りだくさんでした。

 

最後の館長の講話では、海きららの様々な取り組みに関する、
クイズ大会が開かれ、大人から子どもまで楽しく水族館について学ぶことができました!
どの講話もマニアックな話にあふれ、大変盛り上がりました。

 

 

また、この日は特別に、海きららで使用している内視鏡やエコーの展示も行い、
皆様に間近で見ていただきました。

 

 

ご参加いただいた皆様、この日記をご覧いただいてる皆様、
日ごろより温かいご声援ありがとうございます。心より感謝申し上げます。

 

アイルの誕生と成長は皆様の応援あってこそです。

 

これからも、どうぞよろしくお願いします。

2019年4月18日(木曜日)

イルカと餌

4月に入り、早いもので、アイルが生まれてから6ヶ月が過ぎました。
最近行った健康チェックでは、体長185cm、体重81kgと大きくなっています。

 

 

今回はイルカたちが食べている「餌」について、ご紹介していきます。
イルカたちは、皆さんご存知の通り、魚を食べます。

 

突然ですが、体重約270kgのナミと、約260kgのニーハは、
一体どのくらいの量の魚を毎日食べているのでしょうか?

 

 

正解は、現在ナミは12.0kg。ニーハは14.4kgです。
体重はナミの方が重いのですが、食べている量はニーハの方が多いのです!
理由は、アイルに授乳をしているからです。

 

 

ナミとニーハにあげている魚の種類は
サバ、アジ、アオアジ、ホッケ、サンマ、小ニシン、大ニシン、コノシロです。

 

 

大きいニシンは、ニーハ特別メニューです。
カロリーの高い大きいニシンは、ナミにとっては高カロリーすぎるので、今はあげていません。

 

イルカたちにこんなにたくさんの種類の魚をあげているのには、いくつか理由があります。

 

1つ目、魚もそれぞれ栄養バランスが異なるので、栄養の偏りをなくすため。
2つ目、不漁で魚が捕れなくなったときに、餌がなくなることを防ぐため。
3つ目、イルカ達も魚の好き嫌いがあるように感じるので、
「次、どんな魚が食べれるのだろう」といったような、
わくわく(期待感)を持ってもらえたらいいなと思って、種類を豊富にそろえています。

 

 

そして、アイル。
最近少しずつですが、魚を食べています。

種類は、小さいニシンをさらに小さく切ってあげています。
ニシンは身も骨も柔らかく、アイルのために購入した魚です。

 

 

食べている量はまだ0.5kgくらいで、ナミやニーハに比べるとほんの少しですが、
大きくなる為に食べるのもトレーニングだ!と、
私も小さいときに言われた親の気持ちがわかる今日このごろです。

 

P.S.

佐世保は最近暖かく、心地の良い春らしい日が続いています。
パール・シーリゾート周辺の桜は、満開を過ぎたように感じます。
今回、アイルに与えている魚として、紹介したニシンですが、
別名“春告魚(はるつげうお)”とも呼ばれています。
由来は、春になると大群で浅瀬に押し寄せ、産卵する様子が、
春の訪れを告げる北海道の風物詩となっており、
それが名前の由来と言われています。
何とも風情のある魚です。

2019年3月30日(土曜日)

ボール作り

当館に遊びに来た方は、良く見かける光景かも知れませんが
ニーハとナミは、よくおもちゃを咥えて泳いでいます。
水中でボールをドリブルしたり、黄色いブイを引っ掛けて泳いだり
多様な遊び方をしています。

 


(黄色ブイで遊んでいるイルカたち)

 

さて、このおもちゃは、トレーナーが考えて工夫している手作りのおもちゃです。
おもちゃ作りで大事なことは3つ。

 

  • イルカや人が怪我をしない。
  • プールや施設が破損しない。
  • プールにゴミが入っていると思われない(見た目を美しく)。

 

このことに気をつけて作っていきます。
その中で今日は、ボール作りについて、ご紹介します。

 


(ボールで遊んでいるアイル)

 

 

この黒色のカバーをつけているボール、中身はキッズバスケットボールです。
なぜ、黒色のカバーをつけているのでしょうか?

 

 

 

イルカたちがボールを壊そうとするからです。笑

 

 

 

ニーハの歯は上下合わせて81本、ナミの歯は75本です。
ヒトやイヌは尖った歯や平らな歯など、いろいろですが
ハンドウイルカたちの歯はすべて尖っており、犬歯のような形をしています。

 


(ニーハの歯)

 

市販されているバレーボールやバスケットボールをプールに入れても
この鋭い歯によって、イルカたちは簡単に割ることができます。

 

というよりも、ニーハとナミはボールを割るのが楽しいのか
ボールを入れると、全力で壊そうとします。

 


(ボールを横噛みし、壊そうとするナミ)

 

ちなみにニーハとナミ、遊びに関してはこんなこともしています。
やりたい放題エスカレート(2018年1月29日)

 

 

壊れたボールをそのままプールに入れていると、
イルカたちが間違えて飲み込んでしまう危険性があります。
そこで、すこしでも割れにくいように、黒色のカバーをつけてあります。

 

この黒色のカバーの素材は、バリスティックナイロン。
防弾チョッキなどにも使われている布です。

 

もちろん噛んでもイルカたちの歯には、問題ありません。

 

ところが、この布でボールカバーを作るのが一苦労。
イルカたちとのトレーニングの合間を縫っては、事務所でミシンと格闘し
ガタガタ言わせながら縫っています。

 

最初のうちは不慣れなだったスタッフも慣れてきて
いまではミシンと良い友好関係を築けていると思います。

 


(ミシンとボールと布)

 

まだまだアイルは、大人のイルカたちのように
ボールを咥えてトレーナーとキャッチボールすることはできませんが
激しく必死にボールで遊んでいます。

 

そんなかわいらしい姿を、ぜひみてあげてください。

 

2019年3月24日(日曜日)

アイルとトレーニング奮闘中

アイルは現在生後5ヶ月。
体重も70kgを越え順調に成長しています。

 

 

そんなアイル
そろそろトレーニングで検温と採血がしたいなあ…

 

そもそも何故トレーニングで検温と採血をする必要があるのか。
今アイルは月に2回プールから引き上げて採血と検温をしています。

 

 

毎回やるのすごく大変なんです…
トレーニングが出来れば簡単なので頻度をあげて健康チェックができます。

 

もっとそもそもの話し
何故プールから引き上げてでも検温と採血をする必要があるのか…
子イルカは小さく免疫も未発達なため、「泳ぎがふらつく・力がない」といった
目に見える変化が出たときには治療が手遅れになることも。

 

なので、定期的に検温や採血などをして異常がないか確認しています。

 

 

さて、脱線しましたが。

 

ナミとニーハは毎日検温をします。月に一度は必ず採血も行います。
どちらも上手く行けば30分あれば終わってしまうことです。
…アイルの健康チェックは1時間、準備片付け含めて半日がかり。
さすがに半日作業を毎日続けることは出来ません。

 

アイルが協力してくれるようになればもっと頻繁に、
健康チェックがもっと簡単になるのに!!!
と言うわけで現在練習中です。

 

しかし!!
アイルはまだお魚を食べません。
ニーハからおっぱいをもらっているからです。

 

魚を食べる練習はしていますが、魚をあげても反応はイマイチ…
口に入れて、飲み込むこともあればくちゃくちゃにされてぺっとすることも
…というよりおっぱいでお腹いっぱいなのに
魚をもらってアイルが嬉しいのかどうか悩みどころ…

 

何をあげればアイルに「やったー!!」と喜んでもらえるのか…
考えた結果

 

 

水。

 

あ、飲んでるわけではないですよ。

 

 

実はアイル、口に水を当ててもらうのが大好き
なので採血に近づけるよう、背中をさわらせてくれたときや
じっと待っていたときに「それだよ!!それをすると君が喜ぶことがおきるよ!!」と
アピールするため、お水をかけてみました。

 

まだまだ採血と検温にはほど遠く
今の「お水をかけて褒めまくろう作戦」があっているのかは分かりませんが
今後もアイルは何がすきなのか、アイルと相談しながら奮闘はつづきます。

2019年3月10日(日曜日)

プロテインスキマー設置!!

今回はマニアックですが、イルカプールの「水」がテーマです。
イルカたちが健康で長生きするためには、良い水環境が必要不可欠です。
水がよごれる原因は様々(便、尿、魚、外海、、、)ですが、
イルカが増えれば単純によごれも増します。

 

そこで今回、新たに「プロテインスキマー」を導入しました。

 

 

かなり大型の装置です(設置にかなりの時間と労力がかかりました。。。)。
簡単に説明すると、水中のプロテイン(たんぱく質)をスキマー(除去)してくれます
(原理は少し難しいので、要望が多数あれば今度解説を書こうかな)。

 

それにより、アンモニアなどの有害物質を抑えることができます。
さらに、透明度が良くなることも期待されます。

 

 

これが設置前のプールの様子。

 

 

 

そして設置後のプールの様子。

 

 

キレイになったと思いますか?
もともとそんなに悪くなかったので、違いがいまひとつわかりづらいですね。

 

現在普段よりも水質検査の頻度を多くして、
設置前後でどのような変化があるのかモニタリング中です。

 

水質は季節によってかなりの差があるので、
本当の効果を知るには、長い目で見る必要がありそうです
(データを見返すと夏場や、季節の変わり目に水質が悪くなることが多いです)。

 

イルカたちに快適な水環境を!
この思い一つで汗水流し、計画から稼働までこぎつけたプロテインスキマー。
大型新人の今後の活躍に期待です。

2019年3月1日(金曜日)

最近のイルカ達とイルカのファンミーティング

最近のイルカ達は元気いっぱい!3頭仲良く過ごしています!

 

 

皆さん気になるアイルの様子ですが、体重70.7kg、身長174cm(2月20日現在)と
順調に成長しています。
1月末からは魚に興味をもち始め、最近少しずつですが、魚を食べ始めました。

 

現在は、トレーナーについてくる練習や、トレーナーの手にタッチができるようになるなど、
トレーニングの幅も広がってきました!
ボールで遊ぶ様子や、元気よくジャンプすることが徐々に増えてきましたので、
ぜひ見に来てください。

 

 

ナミとニーハも1月19日より、公開トレーニングを行っています。
1日3回(10:20、13:20、15:20)、プログラム再開に向け、迫力のあるジャンプ種目
を中心に練習を行っています!
(※プログラム再開は現在未定です。決まり次第、再度ご連絡します。)

 

 

また、現在イルカプール1階アクリル面前にて、ニーハ親子の出産から現在までの様子を
約7分間の動画にまとめて放映しています。激動の出産前後をギュッとまとめましたので、
こちらも、ぜひご覧ください。

 

 

そして、この度九十九島水族館海きららでは、下記の日程で、
『イルカのファンミーティング』を開催します。
このイベントでは、当館の館長や獣医、トレーナーが、イルカの
人工授精から妊娠・出産・子育てについてお話しするほか、
飼育の考え方や、イルカへの向き合い方を、わかりやすくお話する予定です。

 

皆様のご参加、心よりお待ちしております。

 

 

 

■開催日時:2019年4月20日(土) 18:15~(所要時間:約90分)
■場   所:九十九島水族館海きらら 九十九島湾大水槽大アクリル面前
■対   象:どなたでも可 ※内容は大人向け
■定   員:50名 ※応募者多数の場合、抽選
■参加料:無料
■応募方法:九十九島パールシーリゾート公式サイト予約フォームまたは往復はがき
【応募フォーム】https://www.pearlsea.jp/iruka/
【往復はがき】 ①参加者全員の名前 ②参加者全員の年齢 ③代表者の住所
          ④代表者電話番号 ⑤代表者メールアドレス を記入の上、
        〒858-0922佐世保市鹿子前町1008
        九十九島水族館「イルカのファンミーティング係」宛に
        ご応募ください。

■募集期限:3月31日(日)締切(当日消印有効)
        ※4月6日(土)頃に抽選し、結果を通知します。