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さぶたいとる

2019年9月25日(水曜日)

プログラムは綱渡り

アイルが2018927日に誕生してから、今年712日までの間、
イルカのプログラムをお休みさせていただいておりました。
今更ながら、イルカのプログラムをお待ちいただいていた皆様、
大変長らくお待ちいただきありがとうございました。

7月13日から再開したプログラムでは、夏恒例のスプラッシュドルフィンを行いました。
とても大盛況で、みなさまに楽しんでいただけたんじゃないかと思います。
スプラッシュドルフィンは9月1日で終了し、現在は新たなプログラムを行っております。

 

海きららでは、通常13回イルカのプログラムを実施しています。
このイルカのプログラムでは、イルカ達がかっこいいジャンプや
コミカルな動きを披露してくれます。
しかし、そんな煌びやかな時間の裏で繰り広げられている、
イルカとスタッフの壮絶な駆け引きを少しご紹介させていただきます。

 

※プログラムはイルカの体調や天候によって中止させていただくことがございます。
予めご了承ください。
なお、中止の場合は公式サイトの新着情報にアップいたします。


※プログラムの様子

 

第一章 名称について

海きららでは、イルカショーと言わず、イルカのプログラムと言っています。
理由は、完成した種目だけではなく、現在、頑張って練習している姿を見ていただき、
応援していただけるような時間にしたいからです。

他にも実験の様子や必要に応じて健康チェックなども、理由と共にご紹介するなど、
様々なイルカの様子を見ることが出来るイベントとなっています。

そこで、ショーではなくプログラムを実施するにあたり、トレーナーは様々なことに注意します。
イルカ達も日によって体調や気分は違います。種目の選択や設定を間違えてしまうと、
失敗や間違いが続き、お客様の印象は“まだまだ練習が足りない、
中途半端なプログラム”となってしまいます。

※ジャンプの様子

 

第二章 ジャンピングキャッチボール

続いては、もっと踏み込んだ用例です。
海きららでは、ジャンピングキャッチボールという種目があります。
この種目は2頭のイルカが空中でキャッチボールをする種目なのですが、
行動が複雑で、風や光といった環境に左右されやすく、難易度の高い種目です。

 

2010年からプログラムで披露してから、ほぼ毎日プログラムで実施されてきました。
県内外からご来館いただいている皆様に、なんとしても成功をお届けしたい。
そんな気持ちで集中して取り組んでいます。

 

成功に少しでも近づける為に、気持ちよくプログラムが出来る環境の整備や
魚の調整は必須であり、基本です。
以上の事を怠ってしまったり、準備が甘いと失敗が連続したり、
事故に繋がったりと、イルカが満足に力を発揮できません。

 

また、他にも調整がすごく難しい条件があります。
それは、2頭の関係性です。キャッチボールはボールを相手に譲渡
するとも言える行動です。個体関係が悪くなると、イルカ同士や
イルカと人の間でのボールのやり取りが難しくなってしまいます。
普段から関係性にも注目しながらトレーニングに励んでいます。
これがとてつもなく神経を使います。


※ジャンピングキャッチボールの様子

 

第三章 トレーナーの話術

海きららのプログラムは、毎回シナリオ通りにいくとは限りません。
イルカの体調・トレーナーの体調・悪天候・機材トラブル・お客様対応等、
様々なイレギュラーな事態が起こります。

 

そんな中、一定の質を保ったり、急な事態に対応する際、
トレーナーの話術が試されます。一定して求められるのは“面白さ”です。
トレーナーがトラブルに見舞われたり、機会に関するトラブルなどは、
事前に察知しにくいことがあります。

 

そんなイレギュラーな事態でも、イルカに細心の注意を払いながら、
その場を面白くする。まだまだ未熟な海きららのトレーナーでは
ありますが、日々そんな事態に備えて準備をしています。
理想はどんな事態も違和感無く対処し、面白いと思っていただく
コンテンツに出来るような話術の習得を心がけています。

 

ぜひ、皆様もプログラム中のトレーナーの台詞にも注目
していただけたらと思います。


※トレーナーの様子

 

最終章 総括

プログラムは綱渡り 拙い文章ではありましたが、少しはご理解いただけましたでしょうか。
一つお願いしたいのは、綱渡りとは決して悪い意味ではありません。
海きららトレーナー達はすごくやりがいに感じています。

 

イルカの本気を引き出す為の努力や準備、プログラム中の微調整や采配。
全てはその時に出来る最善を尽くし、イルカにとってより良い時間にし、
お客様に何かを感じていただく。イルカとトレーナーの真剣勝負の先に
感動は生まれるのかなと。これが海きららの求めるプログラムであり、
永遠の課題だと思っています。

 

 

アイルを含めてまだまだ若いメンバーですが、これからも
精進していきますので、ご声援のほどよろしくお願いいたします。


※挨拶している様子