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さぶたいとる

2018年2月23日(金曜日)

胎子ですかね~?ニーハ妊娠! ・・・(妊娠までのストーリー⑯)

 

平成29年10月ごろ。

ニーハの血中プロゲステロン値は引き続き高いままです。

黄体遺残なのか、妊娠したのか。

 

もちろん妊娠している方が良いのですが、妊娠している可能性がかなり低いと見ていたので、スタッフ全員すっごいモヤモヤしていました。

 

どっちなのか早く知りたいのです。

 

なぜ、早く知りたいのか。

残された時間は29年度末まで。

妊娠していなかった場合には次の人工授精に取り掛かりたいのですが、のんびりしていると、次の人工授精のチャンスを逃してしまいます。

 

・エコー検査で胎子が見えれば妊娠確定。

 

または

 

・血中プロゲステロン値が下がれば次の人工授精の準備。

 

血液検査でプロゲステロンを追跡すると同時に、エコー検査を頻繁に行い胎子の探索に全精力を注ぎましょう。

ところが、当館の獣医はというと、今までにエコーで胎嚢とか胎子を見たことが無いのです。

またまた他の水族館に聞きまくりました。

問い合わせばっかりして、ほんと迷惑ですよね、協力してくださった皆様、ありがとうございます(水族館に聞くだけでなく、文献もちゃんと調べております)。

 

情報を総合すると、受精から2ヶ月ぐらいすると胎子が見えてくるようです。プローブを当てる場所は、おへそから生殖孔の間で、思っているより上のほうで見えたとの情報もありました。そもそもの話し、そんなに早く妊娠を知る必要が無いので、他の水族館でもあまり早期からエコー検査をしていないんですね。

結局、妊娠初期に胎嚢や胎子がどのように見えるのかあまりよくわかりませんでした。

 

イルカのお腹側、いろんなところにプローブを当てて探しますが、胎嚢や胎子らしきものは見つかりません。上の方まで探してみると、

 

ありました!黒い丸、もしかして胎嚢か?

 

でもあまりにも上すぎです、こんなところに胎嚢あるのかなー?

ということで、妊娠していないナミでも見てみたら、なんと同じところに黒い丸があるじゃないですか。

肝臓の動脈を見間違えていました、がっかり。

 

「12月末まで待って、胎嚢や胎子が見えなければ、黄体遺残として対応するしかないかなー」

 

スタッフ内ではそんな話しもしていました。

 

 

そんな手探りのエコー検査を続け、11月上旬の頃、膀胱の少し上にモヤモヤした怪しい影が見え始めました。

でもこれは、ぺちゃんこで、ぐにゃぐにゃで胎嚢っぽくは見えません。

腸がみえているのかなー?っていう感じです。

 

そして11月16日のエコー検査の画像がこちら

 

 

このときの獣医の一言(ニヤニヤしながら)

「何なんでしょうねこれ、胎子ですかねー」

 

この時点で、妊娠につてはかなり確信を持っていたはずなのに、

 

「胎子ですかねー」って

 

感情表現が下手ですっごい人の良い獣医です。

すーーーーーっごい嬉しいはずなのに。

 

やはり膀胱の少し上に見えていた怪しい影が胎嚢だったようです。

この後、胎子の成長を確認するまでもう少し時間をいただき、12月11日に皆様にニーハ妊娠の発表を行いました。

やったー!

 

つづく・・・。

 

2018年2月17日(土曜日)

カラードップラーに挑戦するも・・・・

ニーハの胎子、随分大きくなってきました。

そろそろ心臓の動きも見てみましょうということで、

エコー(超音波診断装置)の設定を、カラードップラーにして、胎子を見ることにしました。

カラードップラーの設定にすると、心臓の血流が見えます。

 

イルカが我慢できる時間が短いので、プローブをイルカに当てながら設定を細かく調整している時間はありません。

エコー検査前にこのくらいかなーってだいたい調整してから、イルカにエコーを当てました。

 

最近、ニーハの胎子は位置が随分動きます。

今回はかなり左、体の横近くまで動いていました。

こんなに位置が変るものなんですかね、胎子の位置を探すのにも一苦労です。

 

さて、カラードップラーでの検査結果はというと

エコーの設定がわるく、見たいところが画面上に入らず、

心臓の動きは全く見えませんでした。

写真中央の台形の中に、胎子の胸部が入らないといけないのですが、

完全に的外れです。

 

完全に的外れのエコー写真

 

 

迷獣医のコメント

「ただ見えにくくなっただけですね・・・ははは」

 

「ははは」と笑っていたものの、獣医はすっごい悔しかったみたいです。

次回に期待!

2018年2月16日(金曜日)

ナミの人工授精11月バーションⅡ(妊娠までのストーリー⑮)

11月14日の朝、人工授精本番です。

 

早朝からイルカチームと獣医が全員集合。

朝6時にエコー検査をしたところ、まだ卵胞が見えました。

まだ排卵はしていないようです。

 

人工授精の本番は、「ちょっとぼーっとする薬」を注射し、リラックスさせてから、イルカをマットの上に乗せて行いました。

ハズバンダリーでの人工授精と違って、ゆっくり子宮を探すことが出来ます。

 

内視鏡は2名で操作します。

1名は内視鏡を挿入して前後に動かす係り。

1名は内視鏡の上下左右を操作し、ヘッドマウントディスプレイの画像を見ながら、挿入係に「進む、止める、戻る」の合図を出します。内視鏡係りは獣医です。

2人の息が合わないと、思いどおりのところに内視鏡を進めることが出来ません。

今まで何度も内視鏡の挿入を行ってきたので、息もぴったりです。

 

生殖孔から内視鏡をゆっくり挿入していきます。

ナミは暴れることなく静かにしています。

 

子宮の入り口と思われる厚く腫れた部分までは、順調に進むことができました。

さらに内視鏡を進めますが、途中から何も見えなくなります。

挿入係りの手ごたえだけを頼りに内視鏡を挿入していきます。

抵抗感はあるものの、壁に当たったような感じではありません、そのままゆっくり進みます。

視界が開けると、内壁の様子が変っていました、子宮内への進入成功。

しかもその先に2つの穴が見えます。

この二股に分かれた部分は子宮角と呼ばれる場所です。

今回ナミが排卵したのは、右側です。

なので、右側の穴を進みたいのですが、上下左右がわかりません。

そこで、内視鏡の先端からほんの少し精液をだして、落下する方向をたよりに左右を確認してから進みます。

 

人工授精で精子を注入しているところです。

 

人工授精が終わったら、「ぼーっとする薬が効かなくなる薬」を注射し、プールへリリースしました。

最後にエコー検査をしたところ、卵胞は無くなっていました。

 

11月、ナミの人工授精をまとめると

・元気な精子がタイミング良くたっぷり準備できた!

・排卵のタイミングもばっちり予測できて絶好のタイミングで人工授精ができた!

・内視鏡も子宮の奥まで入れて、精子も絶好の位置に注入できた!

 

これ以上ないベストな形で人工授精が出来ました。

受精・妊娠、かなり期待できます。

ここから先、受精するかしないかは、イルカの生命力に任せるしかありません。

 

 

さてさて、黄体遺残疑いのニーハはどうなったでしょうか。

 

 

つづく・・・。

2018年2月14日(水曜日)

ナミの人工授精11月バージョンⅠ(妊娠までのストーリー⑭)

9月10月に続いて、11月もナミの卵胞が育ってきました、人工授精チャレンジ出来そうです。

 

海外に発注していた、排卵を予測するための強力な武器

 

「犬用LH検査キット」

 

ようやく届きました。

 

LH(黄体形成ホルモン)の値は排卵の前に急上昇急降下(LHサージと言います)します。

LHサージをとらえられれば、排卵のタイミングもかなり正確に予測できます。

 

この検査には尿を使いますが、濃縮する必要があります。

LHを濃縮するためには、かなり高速回転する特殊な遠心分離機が必要です、高額です!

協力施設から遠心分離機をお借りできることになりました(ありがとうございます)。

 

さて、前回の排卵日からの日数と卵胞発育の状況から、いつ排卵してもおかしくないタイミングになりました。

LH検査キットをつかってLHサージを捉えましょう。

 

LHが上昇していると青まるのところに赤線が見えてくるのですが、

 

11月11日、14:30に採取したナミの尿 → 反応なし

11月12日、14:30に採取したナミの尿 → 反応なし

 

LHは上昇しているものと思っていたので

「なんで反応しないの?」

「検査手順合ってる?」

「遠心分離機の使い方間違ってない?」

「フィルターの向き合ってる?」

と獣医は皆から責められ、

 

人が良い獣医は、

「そうかなー」

とか言いながら改めて論文を読み直し、

「間違うほど複雑な検査手順じゃないんだけとなー」

「やっぱりやり方は間違っていないはずなんだけどなー」

「やっぱりあってると思う、LHが上昇してないんだと思う」

ということで、翌日も同じ方法で継続して検査することにしました。

 

すると

 

11月13日、7:30に採取したナミの尿 → 「反応あり!」

11月13日、13:40に採取したナミの尿 → 「うすく反応」

 

下が7:30の尿、上が13:40の尿です。

 

やりました、LHサージ捕捉!

(名獣医、疑ってごめんなさい)

 

検査の結果、11月14日の朝排卵の可能性が濃厚です。

11月14日の朝に人工授精実施決定!

朝6時からやりますよ!

 

さて、精子はというと、今月は須磨海浜水族園のカイリが不調で採取できず。

でも、南知多ビーチランドのリオスが復活、10日、11日、12日と3日続けて精子を採取することが出来ました、ビーチランドのトレーナーとっても頑張りました。

海きららに届いた精子も元気、今回は十分な精子が手に入りました。

リオスとトレーナーに感謝です。

 

タイミング、精子ともに準備はばっちりです。

 

あとは、内視鏡を子宮まで挿入できるか?

 

精子が十分あるので、11月13日、朝、夕、そして夜と、まずはイルカに負担のないハズバンダリーで人工授精を行いました。

子宮の入り口付近も9月、10月の時よりかなり厚くなっています。なのでプロスタンディン軟膏は使う必要はなさそうです。

ハズバンダリーで3回チャレンジしましたが、3回とも子宮にはたどり着けませんでした。

 

 

入り口の場所、だいたい予測が付くようになってきたのですが、どうしても子宮まで入れません。一応精子は注入しましたが、注入の場所が手前すぎ、しかもタイミングは早すぎなので妊娠の可能性はかなり低いでしょう。

 

このまま、翌日11月14日早朝の人工授精本番に突入していくのでした。

 

つづく・・・。

2018年2月11日(日曜日)

ごめんなさい、ナミの胎子のサイズ間違えた!

ナミの妊娠、沢山のメディアに取上げていただきましてありがとうございました。

 

「胎子どのくらいの大きさですか?」

との質問に、

「5~6cmぐらいですかね」

と答えていた当館の名獣医。

 

9日にエコーで調べてみたら、

なんともうすでに10cm近くまで大きくなっているじゃないですか。

「測り間違えたかな?ごめんなさいって」言ってました。

 

そもそも、胎子の全長を測るのは難しいので、体の幅を目安にします。

許してあげることにしましょう。

 

ナミの胎子、頭部で2.01cm、胸部で2.28cm(9日撮影)。

 

 

ニーハの胎子は、頭部で4.79cm、胸部で5.21cm(10日撮影)。

たぶん全長では30cm近くになっているのではないでしょうか。

 

2頭とも順調なようです。

 

胎子の周りの黒いところが、羊水です。

羊水の量が少なくなると、流産の危険性があります。

 

ニーハのエコー画像を見ているうちに、

羊水が少ないんじゃないかって心配になってきました。

でも、

イルカの羊水について調べた人もいないし(海きらら調べ)

羊水が少ないことで処置した例はありません(海きらら調べ)

そもそも、判断基準がなく、羊水が少ないのか多いのかもわかりません。

どなたかわかる方いらっしゃいませんでしょうか?

 

いつもの取り越し苦労か、心配しすぎかな。

なんでもかんでも心配になり、振り回され、右往左往しているイルカチームなのでした。

 

ニーハのエコー動画です。もぞもぞしてますねー。

2018年2月9日(金曜日)

ナミの人工授精 10月バージョン(妊娠までのストーリー⑬)

ナミも妊娠確定で、一安心。

この妊娠日記では、過去にどのような取り組みをしてきたかも、出来る限り紹介しています。

時間経過が前後するのでわかりにくいところもあるかと思いますが、妊娠までのストーリーを遡って読んでいただければと思います。ちょっと難しい言葉も出てきますが、できるだけわかりやすくお話していきたいと思いますのでお付き合いください。

 

 

今回も過去の話題、平成29年10月頃の話しです。

 

ナミの卵胞ですが、9月に引き続き、10月も順調に育ってきました。

10月中旬、ナミの人工授精2回目にチャレンジです。

 

9月の人工授精では、内視鏡が子宮まで入れませんでした。

10月の人工授精では、なんとしても子宮まで内視鏡を進めたいところです。

子宮まで入れない原因は、子宮の入り口がわからないこと。

子宮の入り口にある「ひだ」が排卵に合わせて腫れてくると、子宮に入りやすくなります。

ところが、ナミはこの「ひだ」の腫れが少ないため、子宮へ進入しにくくなっていました。

そもそも、この「ひだ」に隠れて入り口がわかりません。

 

またまた、海外の獣医さんに問い合わせたところ、ホルモン製剤の軟膏を使用しているとの情報を手に入れました。

 

海外はかなり進んでいますねー。

 

海外で使用している軟膏は国内では入手できず。

でも見つけましたよ

「プロスタンディン軟膏」

これで代用できそうです。

この軟膏を子宮の入り口の「ひだ」に内視鏡を使って塗ります。

塗った後、待つこと1時間半、これで内視鏡が子宮に入りやすくなるそうです。

 

人工授精を行ったのは10月12日。

プロスタンディン軟膏を使った結果、たしかに子宮の入り口の「ひだ」は腫れてきたものの、結局子宮までは入れませんでした。やっぱり入り口がわかりません。

んー、ナミの子宮、なかなか入れません。

 

排卵と人工授精のタイミングもうまく合いませんでした。

LH検査キット(排卵のタイミングを知るための尿検査キットです)は未だ届かず、そのため排卵のタイミングを知る手段は、エコー検査だけです。9月に比べて卵胞が小さかったので、未だ排卵しないだろうと思っていたのに、排卵しました、予想外です。

 

精子の手配はというと、

南知多ビーチランドのリオスは全く採取できず。

須磨海浜水族園のカイリはというと、5日前に採取したものしかありません。5日も経つとさすがに精子の元気もなくなります。

 

10月のナミの人工授精をまとめると

・内視鏡は子宮の中に入れず

・精子は元気なく、量も少なめ

・タイミングは遅すぎ

 

結局、血中プロゲステロン値も上昇せず、10月のナミの人工授精も失敗に終わりました。

 

ニーハはというと、血中プロゲステロンは高く、胎子は見えず、黄体遺残の疑いありのまま。

 

海きららの人工授精、この後いったいどうなるのか?

 

 

つづく・・・。

2018年2月6日(火曜日)

速報! ナミ妊娠です!

皆様、お待たせいたしました。

もったいぶって、引っ張って、やきもきさせて申し訳ありません。

 

 

なんと、ナミの妊娠が確定しました!

 

これで海きららのイルカ全頭(2頭だけですが)妊娠です。

ナミの出産は、うまくいけば11月中旬の予定です。

人工授精で2頭とも妊娠するなんて、思ってもみなかったことです。

 

もう皆さんエコー画像には慣れましたか?

胎子はどれかわかりますか?

ナミの胎子動いてますか?お休み中ですかね?

 

これで、喜びも2倍、心配も2倍、準備も2倍、妊娠日記の内容も2倍!

イルカの妊娠日記もますますパワーアップ、内容も濃くなります。

引き続きお楽しみに!

2018年2月3日(土曜日)

次の人工授精が出来ない!(妊娠までのストーリー⑫)

平成29年、10月ごろ、またまた新たな問題発生。

 

 

平成29年9月の人工授精では条件がそろわず、

妊娠の可能性がほぼゼロ

ということで、次回の人工授精に向けて準備再開です。

 

正常に排卵周期が回っていれば、次回排卵(発情)は、10月中旬です。

 

卵子の入っていた卵胞は排卵が起きると黄体に変化します。

妊娠していなければ、この黄体は吸収されなくなります。

そして、次の卵胞が育ってきます。

血中プロゲステロンの値は、一時的に上昇しても妊娠していなければ下がります。

 

10月上旬、人工授精から2週間後の血中プロゲステロン値ですが、

2頭とも、ほとんど上昇せず。

10月中旬、ナミは低いままでしたが、なんとニーハの値が

 

急上昇!

 

なんで?なんで?なんで?

 

1週間後の再検査では、さらに上昇!

エコー検査をすると黄体も出来ています。

 

可能性として考えられることは2つ

・妊娠

・黄体遺残

 

9月に行った人工授精の情況からすると、妊娠の可能性はとーっても低い。

スタッフ全員、ほぼ妊娠は無いだろうと思っていました。

となると、黄体遺残か?

 

黄体遺残というのは、妊娠していないのに、黄体が消えずに残った状態のことです。

子宮の中に入り込んだ異物を、胎子と勘違いして体が妊娠した状態になってしまうことがあります。粘液の量が多すぎたり、髪の毛1本入り込んだだけでも起きることがあるようです。牛では多発、馬、豚、イルカなどでも起きることが知られています。

簡単に言うと、妊娠していないのに、体が妊娠していると勘違いしている状態です。

黄体遺残の状態では妊娠はできません。

黄体遺残が改善されるまでは、ニーハの人工授精は出来ません。

 

黄体遺残の場合、どのように対処するか。

一つは、そのまま経過観察して、黄体が消えるのを待つ方法。イルカの場合、半年以上

黄体が長期間消えなかった例もあり、この方法では29年度中のニーハの人工授精をあきらめることになりそうです。

もう一つは、ホルモン剤を使う方法。

でも、もし妊娠していた場合は、流産してしまいます。しかも、イルカでこの処置を行った例はありません(海きらら調べ)。

 

さて、どうする?

妊娠かそれとも黄体遺残か!

実はこの段階で診断が出来ないのです。

 

妊娠していれば、そのうちエコー検査で胎嚢や胎子が見えてきます。

妊娠していなければ、いつまで経っても胎嚢や胎子が見えません。

判断するためには時間が必要です。              

 

まずは、エコー検査の頻度を増やし、ぎりぎりまで胎嚢と胎子を探すことにしました。

どうしても見つからない時には、そのときはホルモン剤使用を考えましょう。

 

ところが、

もちろん獣医はいままでにエコーで胎嚢と胎子を見たことはありませーん。

どこに、どんなふうにプローブを当てたらどんな感じに見えるのか。

胎嚢と胎児が見えるようになるには、人工受精からどの期間必要なのか。

胎嚢と胎子を探すために、文献を調べ、他の水族館に問い合わせをしました。

 

同時に、黄体遺残だった時の対処方法についての準備も必要です。

 

もちろん10月のニーハの人工受精は出来ません、中止です。

 

さて、ナミはというと、卵胞が排卵に向けて順調に発育してきています。

ナミは10月中旬に人工授精出来そうです。

ナミの排卵のタイミングを予測して、精子を送ってもらう手配も必要です。

 

大忙し!

 

さてこの後どうなるのでしょうか。

 

つづく・・・。

2018年2月1日(木曜日)

ニーハ、本日のエコー検査

今日のニーハはホースやタイヤを高速で引っ張るのがお気に入りです。

もちろん、橋の板を外したり、ナミにちょびっと意地悪もしていました。

 

 

さて、胎子の様子ですが、順調に育っているようです。

大きくなってきたので全身は映らなくなってきました。

 

 

 

頭は右側、お腹を上にして映ってます。

口の様子やあばら骨も見えていますね。

体の幅は5cmを超えてきましたよー。

 

元気に動いています。このまま大きく育って!

2018年1月30日(火曜日)

イルカの人工授精、本番でーす(妊娠までのストーリー⑪)

イルカの人工授精、最初に行ったのは平成29年9月中旬です。

 

9月中旬、イルカの卵胞が成長し、排卵が近くなってきました。

まもなく、人工授精本番です。

いつ排卵するか知るためには、毎日出来るだけ多くの回数エコー検査が必要です。

イルカショーの最中も、プールの端で見つからないようにこっそりエコー検査を行っていました。

 

一方、南知多ビーチランドと須磨海浜水族園にお願いしていた精子採取ですが、本番直前になっても安定していません。

なんとか頑張って精子を送ってもらいましたが、あまり良い状態ではありませんでした。

 

南知多ビーチランドから届いた精液は、

・精液量はたっぷり

・でも精子濃度がとっても薄くて

・生きている精子はちょびっとだけ

・生き残った精子は非常に弱っている

 

須磨海浜水族園から届いた精液は

・精子濃度は普通

・精液の量がびっくりするくらい少しだけ、だから精子の数もほんの少し

・生き残っている精子は半分以下

・精子の元気もいまいち

 

結論からいうと、この精子の状態では、妊娠の可能性はとーっても低い。

 

しかし、精子採取は簡単ではありません、採取するためにすっごい頑張ってもらいました。

感謝、感謝、感謝です。

大変な努力して送ってもらった貴重な精子、無駄にすることなく大切に使いましょう。

妊娠の可能性はゼロではありません。

もちろん人工授精やりますよー。

 

南知多ビーチランド・リオスから採取した精子をナミに、

須磨海浜水族園・カイリから採取した精子をニーハに使用することにしました。

 

 

 

ナミの人工授精を行ったのは9月15日。

9月15日の朝エコー検査をしたところ、卵胞が無くなっている!

前日14日の10:30に行ったエコー検査では卵胞があったので、この間に排卵があったようです。

ということで、急遽夕方人工授精を行ったのですが、タイミング的には遅すぎました

しかも、内視鏡の先端は子宮まで入れず、かなり手前で精子を置いてくることになりました。

 

ニーハの人工授精を行ったのは9月16日。

須磨海浜水族園から届いた精子の使用期限が限界に近づいていたので、タイミング的にはちょっと早いかなーという感じはありましたが、9月16日夕方に人工授精を行いました。

内視鏡は子宮まで入ることが出来ましたが、子宮の奥ではありません。

結局卵胞が見えなくなったのは18日、ニーハの場合は人工授精のタイミングが早すぎました。

 

まとめると

人工授精のタイミングは 「ナミは遅すぎ」、「ニーハは早すぎ」

精子は質・量とも不十分

ニーハは子宮まで内視鏡を挿入できたけど、ナミは入れず

 

ということで

9月の人工授精で妊娠の可能性は

「ほぼゼロ!」

 

人工授精はとっても難しいので、1回で成功するなんて思ってもいませんよ、もちろん。

次回排卵のタイミングで頑張りましょう。

一応、血液検査でプロゲステロンの変化を見ときましょうか。

 

こんな感じで9月の人工授精は終わりました・・・・ところが

このあと大変なことが起きます。

 

つづく・・・

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