野鳥のサンクチュアリ(聖域)と言われるほど、数多くの野鳥が生息する九十九島には、
絶滅危惧種の「ハヤブサ」や、準絶滅危惧種の「ミサゴ」など、50種を超える野鳥たちが生息しています。
島々が点在する九十九島は、野鳥が必要とする休息場所、格好の給餌場所となっているのです。

ミサゴ

通年

腹側と頭が白く、木に止まっていてもその白いお腹が目立つので見つけやすい鳥です。魚を見つけるとダイビングをして足でつかまえます。
佐世保市カテゴリー:準絶滅危惧種
全長:約58cm

クロサギ

通年

全身黒色で足が黄色いのが特徴です。遠くから見るとカワウとそっくりですが、足の長さや色などで見分けることができます。
佐世保市カテゴリー:絶滅危惧ⅠB類
全長:約62cm

ダイサギ

6月〜9月

体が白く一般にシラサギと呼ばれるのは、コサギとチュウサギ、そしてこのダイサギのことです。名前のとおり大型のサギです。九十九島では、まれに冬場に見ることもできます。
全長:約89cm

マガモ

10月〜3月

オスは頭が緑色でクチバシが黄色で、メスは体全体が茶色です。九十九島では、人気のない静かなところにいます。夕暮れから明け方にかけて活発に動きまわります。
全長:約59cm

カルガモ

10月〜3月

全身茶色で、黒いクチバシの先だけが黄色いカモです。九十九島で最も多く見られます。波の静かな入り江で数羽で泳いでいたり、島や瀬の上などで休む様子を観察することができます。
全長:約60cm

カワウ

10月下旬〜4月上旬

体の色は黒く、つやがあります。お気に入りの岩場をもっていて、次第にフンで白くなっていくので、探す時の目印となります。
全長:約81cm

セグロカモメ

11月〜3月

足の色がピンクでクチバシの色は黄色く、下クチバシの先に赤い点があります。イカダや瀬の上で他のカモメ類などと一緒にいるところが多く見られます。
全長:約60cm

ウミネコ

11月〜3月

イカダや瀬の上でよく見られ、鳴き声は「ミャーオ」とネコのような声なのでウミネコという名前がつきました。また、繁殖しない個体は北へ渡らないので夏場にも見ることができます。
全長:約46cm

オシドリ

11月〜3月

オスは華やかな羽に飾り立てられていて、特にヨットの帆のように立てたオレンジ色のイチョウ羽が目を引きます。メスは濃い灰色をしていて地味です。長崎県の県鳥
に指定されています。
佐世保市カテゴリー:準絶滅危惧種 
全長:約45cm

ハヤブサ

12月〜2月

腹側に白い横斑があるため他のタカ類との見分けは簡単です。飛んでいる鳥を捕まえることができ、時速100kmを超えて飛ぶこともできます。
佐世保市カテゴリー:絶滅危惧IA類
全長:オス約41cm ・メス約49cm

アオバト

1月〜4月

全身きれいな緑色をしているアオバトは、海岸に出てきて海水を飲みます。普通、鳥は水を口に含んで上を向き飲み込むのですが、アオバトは下を向いたままゴクゴクと水を飲むことができます。
全長:約33cm

マナヅル、ナベヅル

2月〜3月

九十九島では毎年2月から3月にかけて、上空を鹿児島県出水地方から朝鮮半島に向けて渡っている様子を見ることができます。晴天で風も無い日に数百から数千の単位でわたる姿は見ごたえがあります。
全長:約127cm